4月中旬(2017年)、初めての飛行機を体験した。初というのはプロペラ機のためで、北海道東部から札幌に向かうJAL便である。ただし、よく知られている新千歳空港ではなく、丘球(おかたま)空港である。出発空港内のバスで飛行機直前まで移動(写真)。タラップを登って席に着く。席は2列と1列に分かれており、中央を通路が走る。予約席は1列側の後方である。

 CA(キャビン・アテンダント)は1名で、乗客のシートベルトを確認。その後、緊急時対応を実物使用により説明する。離陸時間は、ジェット機と比べて大差ない。日没直後だったが、東側にオレンジ色の光がほのかに残る。飛行高度は低く、眼下に山肌がよく見える。やがて、周囲を暗闇が包む。

 JAL国際線のCAチーフであれば、落着きを感じることが多い。やや年配のことが多いが、美人といえる(個人的感想)。国内線でもメジャー路線では、複数のCAを束ねるチーフには威厳がある。どちらでも、機長から挨拶や飛行に関する案内(日本語+英語)があるのが普通だ。

 1名だけの地方便CAはどのような気持ちで接客していたのだろう。微笑みは皆無といってよく、機械的な対応と感じたものだ。飲物の配布はなく、有料で求めることもできない様子。1時間程度の飛行であれば、理解できる。機長からの挨拶はなかったが、慣例なのだろうか。

 プロペラ機の乗り心地だが、お世辞にも快適とはいいがたい。エンジン音が騒々しく、振動が大きい。最新の大型ジェット機に比べ、操縦技術は難しいに違いない。操縦士が少なくなっていても、副操縦士を乗せる必要があるだろう。国内線メジャー路線に比べて、運賃が割高になるのはやむを得ない。

 フライトに伴い、暗闇の中に市街地と思しき光が現れては消えてゆく。何回かこれを繰り返した後、様子の異なる光が見えてくる。近付くにつれ、それまでと規模が異なることが明らかになる。圧倒的に眩く・幅広い光の帯なのである。札幌の街に違いないと確信したのだ。

 比較的短距離で、着陸したように感じた。基本的な感覚は離陸同様に大型ジェット機と大差はない。貴重な体験ができたことに感謝したい。JRや自動車により、この距離を1時間程度で移動するのは不可能である。地方空港を結ぶプロペラ機が重要な存在と再認識したものだ。

 筆者は東京都三鷹市に住んでいる。近くに、調布飛行場が存在する。伊豆諸島との間を少人数のプロペラ機が結んでいる。情報なら、ネットで取得・発信できる。物品の場合、そうはいかない。近年、民家への墜落という残念な事故があった。マイナス面に配慮して、有効活用を継続したい。

 私的利用も、枠を定めて一定程度認めたい。利用権は、オークションにより決めるのだ。空港整備等の必要な資金に充てることができる。日本社会にとって、地方空港は必要なインフラと考えている。